コーヒーの自家焙煎に興味はあるけれど、高額な焙煎機を購入するのはハードルが高い―そんな悩みを解決するのが「シェアロースター」です。特に世界的に人気の高い「Aillio Bullet R1 V2」を使える施設が日本国内でも増えています。今回は、Aillio Bulletの魅力と、日本全国で利用できるシェアロースター施設を詳しくご紹介します。
Aillio Bullet R1 V2とは?
Aillio Bullet R1 V2は、デンマークでデザインされ台湾で製造されている小型コーヒー焙煎機です。世界中のコーヒー愛好家やプロのロースターから高い評価を受けており、その理由は以下の特徴にあります。
最先端のテクノロジー
Aillio Bulletの最大の特徴は、精密な温度管理と制御システムです。自動予熱機能、調整可能な火力、ファンスピード、ドラムスピードを備え、aillio独自のIBTS(赤外線センサー)と従来のドラム温度センサーの2箇所のセンサーによって、リアルタイムフィードバックが提供されます。これにより、正確で一貫した焙煎が可能になります。
デジタル記録とプロファイル共有
専用の無料ソフトウェア「RoasTime」を使用することで、各ローストの詳細をデジタルで記録し、ローストプロファイルとして保存・共有が可能です。これは、自分の理想的な焙煎を追求し、再現性を高めるために非常に重要な機能です。世界中のロースターがプロファイルを共有しているため、初心者でもプロの焙煎を参考にできます。
柔軟な焙煎容量
焙煎容量は最小100gから最大1kgまで対応。少量の試し焙煎から、小規模カフェの業務用まで幅広く使えます。熱源はIH(電磁誘導加熱式)を採用しており、煙も比較的少なく、家庭やシェアスペースでの使用に適しています。
世界標準の焙煎機
Aillio Bulletは、世界中のコーヒー競技会でも使用されており、プロのバリスタやロースターが信頼する焙煎機です。小型ながら本格的な焙煎が可能で、「スマートロースター」として初心者からプロまで支持されています。
シェアロースターという選択肢
業務用焙煎機は数百万円から数千万円と非常に高額で、個人やスタートアップが購入するのは大きなリスクを伴います。そこで注目されているのが「シェアロースター」です。
シェアロースターのメリット
1. 初期投資ゼロ Aillio Bullet本体の価格は約40万円前後。シェアロースターなら、時間単位で借りることで初期投資なしで焙煎を始められます。
2. メンテナンス不要 焙煎機のメンテナンスや修理は施設側が担当。利用者は焙煎に集中できます。
3. 専門家の指導 多くの施設では、初回に取り扱い方法や焙煎の基礎を教えてくれます。Aillio Bulletは操作が複雑なため、専門家の指導があると安心です。
4. コミュニティへのアクセス シェアロースター施設には、同じ志を持つコーヒー愛好家が集まります。情報交換や交流の場としても貴重です。
5. 小ロット生産 必要な量だけ焙煎できるため、常に新鮮なコーヒー豆を提供できます。カフェやオンラインショップ運営にも最適です。
日本国内のAillio Bullet使用シェアロースター施設
*サービスや料金など詳細につきましてはホームページ、各施設に直接ご確認お願いいたします。
東京エリア
1. NO WAVE COFFEE(東京都墨田区)
NO WAVE COFFEEは、Aillio Japan公認施設として、東京でAillio Bulletを使える代表的なシェアロースターです。「時代に左右されないNO WAVEなコーヒー」をコンセプトに、自由な焙煎体験を提供しています。
- URL: https://shop.nowave.coffee/
- 焙煎機: Aillio Bullet R1 V2
- 料金: 初回8,800円(焙煎クラス1時間+焙煎1回、生豆代無料)、2回目以降4,400円/時間〜
- Instagram: @nowave_shareroaster
初回は焙煎クラスで基本的な操作方法を学べるため、初心者でも安心です。生豆代が無料なのも嬉しいポイント。2回目以降は時間単位でリーズナブルに利用できます。
2. ここからはじまる、珈琲。(ここはじ)
コーヒー業界未経験者向けに設計された総合シェアスペースです。「最低限のリスクで最大限の挑戦ができる」をコンセプトに、焙煎から販売までワンストップで学べる環境を提供しています。
- Instagram: @kokohaji_roastery
- 焙煎機: Aillio Bullet R1 V2(PCに連動できるスマートロースター、焙煎量100g-1kg)
- 特徴: コーヒー業界未経験者向け、小ロット焙煎対応
RoasTimeソフトウェアを使ったデジタル管理も学べるため、本格的に焙煎を学びたい方に最適です。
3. Roast Design Coffee
より専門的な焙煎を学びたい方におすすめの施設です。Aillio Bulletに加えて、水分・密度計測器、焙煎度計測器、カッピング機器一式など、プロレベルの専門機器を完備しています。
- URL: https://roast-design-coffee.com/free/aillio
- 焙煎機: Aillio Bullet R1 V2(熱源:IH、焙煎容量:最大1000g、最小100g)
- 料金: 初回講習5,500円、焙煎体験3,300円/80分
- 特徴: 専門機器完備、科学的アプローチの焙煎
カッピング(コーヒーのテイスティング)も含めた総合的なコーヒー教育を受けられるのが特徴です。
京都エリア
4. DEEPER COFFEE
2024年8月に京都府長岡京市にオープンした、関西地域では数少ないシェアロースター施設です。Aillio Bulletに加えて、富士ローヤルの直火式焙煎機も使用できるため、異なる焙煎スタイルを比較できます。
- URL: https://deepercoffee.net/%e4%ba%ac%e9%83%bd%e3%81%ae%e3%82%b7%e3%82%a7%e3%82%a2%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%83%bc%ef%bd%9cdeeper-coffee/
- 住所: 京都府長岡京市井ノ内横ケ端1-19
- 焙煎機: 富士ローヤル ディスカバリー 250g(直火式・半熱風式)、Aillio Bullet R1 V2
- 料金: 1時間3,300円(税込)簡単な取り扱いレクチャー付
関西でAillio Bulletを使いたい方にとって貴重な選択肢です。直火式と熱風式の違いを体験できるのも魅力的です。

その他地域
5. AUNG COFFEE
生豆の持ち込みが可能で、PC(RoastTime)の持ち込みもOKという柔軟な運営が特徴です。自分のパソコンで焙煎データを管理したい方に最適です。
- URL: https://aungcoffee.com/shareroaster/
- 焙煎機: Aillio BulletR 1KG焙煎機
- 料金: 80分5,000円、10分単位で延長料金500円
- 特徴: 生豆販売あり(200g 650円〜)、生豆持ち込みOK、PC(RoastTime)持ち込み可能
生豆も施設で購入できるため、手ぶらで訪問しても焙煎を楽しめます。延長料金が10分単位で明確なのも安心です。
6. 三十日珈琲(山梨県上野原市)
築300年の古民家を活用したユニークな珈琲焙煎所兼シェアロースターです。歴史ある建物の中で、最新のAillio Bulletを使って焙煎するという、伝統と革新が融合した体験ができます。
- 焙煎機: Aillio Bullet R1 V2
- 特徴: 築300年の古民家を活用、独特の雰囲気
都会の喧騒を離れて、落ち着いた環境で焙煎を楽しみたい方におすすめです。
Aillio Bulletでの焙煎:何が学べるのか?
温度管理の重要性
Aillio Bulletの2つのセンサー(IBTS赤外線センサーとドラム温度センサー)により、豆の表面温度と環境温度を同時にモニタリングできます。これにより、焙煎の各段階(乾燥段階、メイラード反応、1ハゼ、2ハゼ)を正確に把握し、理想的な焙煎プロファイルを作成できます。
火力・風量・ドラム速度のバランス
Aillio Bulletでは、火力(P)、ファンスピード(F)、ドラムスピード(D)の3つのパラメータを個別に調整できます。この3要素のバランスが、コーヒーの味を決定します。
- 火力(P): 強いほど早く温度が上昇。酸味を残したい浅煎りは低めに
- ファンスピード(F): 煙の排出と豆の冷却に影響。強すぎると熱が逃げる
- ドラムスピード(D): 豆の攪拌速度。均一な焙煎に重要
データ管理と再現性
RoasTimeソフトウェアを使うことで、すべての焙煎データがグラフとして記録されます。温度曲線、火力の変化、1ハゼのタイミングなどが可視化され、次回の焙煎に活かせます。「先週の焙煎が美味しかった」と思ったら、そのプロファイルを再現することができるのです。
シェアロースターを利用する際のポイント
1. 初回は必ず講習を受ける
Aillio Bulletは高性能ですが、その分操作も複雑です。初回は必ず施設の講習を受けて、基本的な操作方法を学びましょう。
2. 焙煎プロファイルを記録する
RoasTimeアプリで焙煎データを記録することが重要です。自分のパソコンやタブレットを持参できる施設もあるので、事前に確認しましょう。
3. 小ロットから始める
初めての焙煎は、350g〜から始めるのがおすすめ。100~200gでもできなくはないですが、少なすぎると焙煎が難しくなります。
4. コミュニティを活用する
シェアロースター施設には、経験豊富なロースターが集まります。積極的に質問したり、焙煎を見学させてもらったりすることで、上達が早くなります。
5. 自分の目標を明確にする
「カフェ開業のための練習」「趣味として楽しみたい」「オンライン販売を始めたい」など、目標によって焙煎の学び方も変わります。施設のスタッフに相談して、最適なプランを立てましょう。
まとめ:Aillio Bulletで始める自家焙煎の世界
日本国内でAillio Bullet R1 V2を使えるシェアロースター施設は、東京を中心に全国に広がっています。初期投資なしで本格的な焙煎を学べるこれらの施設は、コーヒー愛好家やカフェ開業を目指す人にとって、理想的な学びの場です。
Aillio Bulletは、世界標準の焙煎機として、初心者からプロまで幅広く支持されています。デジタル管理による再現性の高さ、精密な温度制御、そして世界中のロースターと知識を共有できるコミュニティは、他の焙煎機にはない大きな魅力です。
東京のNO WAVE COFFEEやここはじ、京都のDEEPER COFFEE、そして全国各地の施設で、あなたもAillio Bulletを使った本格焙煎を体験してみませんか?一杯のコーヒーの向こうに、奥深い焙煎の世界が広がっています。
まずは気になるシェアロースターに連絡を取り、焙煎体験の予約から始めてみましょう。あなたの理想のコーヒーを追求する旅が、今日から始まります。



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